メールマガジンvol.119『花粉発生源対策~スギについて~』

 

お世話になっております。 グリーンポケット墨田店 です。

この度は当店のホームページをご覧くださり、ありがとうございます。

 

先週火曜日の令和5年5月30日、第2回花粉症に関する関係閣僚会議が行われ、具体的な対策が発表されました。

大きく3つに分けられています。

 

①発生源対策

②飛散対策

③発症・曝露(ばくろ)対策

 

そこで、今回は“ 強力に推進する ”と言われている ①発生源対策 について深堀します。

 

そもそも、

Q.なぜ、日本にスギがこんなに多いの?

戦中・戦後は物資不足で、資材、燃料としての過度の伐採で森林が荒廃しました。

全国にはげ山が広がり、台風などにより度々各地で甚大な災害が発生しました。

その後、過度な伐採により荒廃した山地の復旧や高度経済成長期における木材需要の増大に応える為、人工林の拡大造成が要請されました。

 

スギは日本固有の樹種で、北海道から九州の屋久島まで広く分布しています。

成長が早く、材は軽くて柔らかくまっすぐに育つことから加工が容易なため、幅広い用途に使えます。

そのため好まれ、積極的に人口林として植栽されてきました。

 

現在では日本の国土面積の約7割を森林面積が占めており、そのうち、人工林は全体の約4割。人工林のうち、スギ・ヒノキ林が約7割、約4割(森林面積の約18%)がスギ林となっています。

これらの人工林は木材資源であると同時に、国土の保全や地球温暖化の防止、水源のかん養(森林が水資源を蓄え、育み、守っている働き)等の多様な公益的機能を発揮しています。

(資料)林野庁HP スギ・ヒノキ林に関するデータ「森林資源の現況(平成29年3月31日現在))より https://www.rinya.maff.go.jp/j/sin_riyou/kafun/data.html

 

Q.なぜ、近年スギ花粉が増えているの?

スギの花粉が本格的に生産されるのは、早くて植栽後25年、通常は30年程度と言われています。

戦後、先人たちが一生懸命植えてきたスギの人工林が、徐々に成長して30年を超える林が増えてきたことに伴って、花粉の生産量も増加してきたと推測されます。

スギが花粉を飛ばし始める年齢、または花粉を飛ばさなくなる年齢については、まだ未解明で不明な部分も多いです。

※雄花の着花量・花粉の生産量は気象条件等により毎年変動するため、花粉飛散量も年によって大きく変動します。

 

(資料)林野庁HP スギ・ヒノキ林に関するデータ「森林資源の現況(平成29年3月31日現在))より https://www.rinya.maff.go.jp/j/sin_riyou/kafun/data.html

 

Q.スギ花粉をなくすために、日本中のスギを伐採すればよいのではないか?

花粉を大量に飛ばすスギ人工林を伐採することは、花粉発生源対策の大きな柱の一つです。

ただし、伐採した後は花粉の少ない苗木を植えるなどして、きちんと森林に戻していかなければなりません。

はげ山のままでは、水害や山地崩壊などの原因にもなりかねません。

伐った木材は、建築用材などとして有効に利用することも重要です。

 

急激に伐採しても、こうしたことを確保していくことは難しい面があることから、計画的に伐採を進め、植林することや、伐った木が有効に利用されるよう、木材の需要を拡大することも必要です。

花粉発生源となるスギの人工林について、「伐って、使って、植えて、育てる」といった森林資源の循環利用を推進していくことが重要なのです。

 

しかし、森林資源の循環利用を推進していく前に、日本の林業は大きな課題を抱えているのです。

次回のメールマガジンでご紹介いたします。

お読みくださり、ありがとうございました。

 

(参考資料)

首相官邸HP 令和5年5月30日花粉症に関する関係閣僚会議

https://www.kantei.go.jp/jp/101_kishida/actions/202305/30kafunsho.html

林野庁HP スギ・ヒノキ林に関するデータ

https://www.rinya.maff.go.jp/j/sin_riyou/kafun/data.html

林野庁HP スギ・ヒノキ花粉に関する情報 > 森林・林業とスギ・ヒノキ花粉に関するQ&A

https://www.rinya.maff.go.jp/j/sin_riyou/kafun/qanda.html

岡山県HP  農林水産総合センター 森林の水源かん養機能ってなんですか?

https://www.pref.okayama.jp/page/419835.html

 

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